テキストサイズ

teardrop

第6章 6滴

すぐに後を追う真紀と志穂。

「待ちなよ、透花!」と言いながら廊下で透花の肩を掴んで引き止めた。

透花は嫌そうな顔をする。

真紀が「さっきの…どういうつもり!?ちょっと放課後、残っててくんない?話があるから!言っとくけど、あまり私を怒らせないでね」

お決まりの真紀の台詞に、透花はわざとらしく溜め息をつく。

「悪いけどアナタ達と遊んでる暇は無いの」

志穂は透花の前に立ち塞がり「あんたの都合なんて聞いてない!いいから放課後、逃げんなよ!」と言いながら透花を睨みつけた。

透花は志穂の耳元に顔を近付けて話す。

「だから…そんな風に人の都合も考えない馬鹿なんて、相手している暇が無いって言ってんの」

静かに言った後、真紀を見て「しかも、そんな馬鹿が二人…ハッキリ言ってウザい!」と言い捨てた。

透花のそんな態度に腹をたてた二人は透花を無理矢理トイレへ連れ戻そうとする。

ちょうど教室から出てきた松本。

廊下で真紀達に腕を引っぱられ、それを振り払おうとしてる透花の姿が目に入る。

松本は慌てて教室にいる藤沢を呼ぶと、すぐに透花の方へ行き、庇うように間に入って止めようとした。

志穂は「関係ない奴はどいてよ」と言って松本を二度、三度と突き飛ばす。

突然、近くの教室の入口がバンッと鳴り響く。

藤沢が扉を叩いた音だった。

近くまで歩いて行く藤沢。

「お前ら、何やってんの?」

藤沢の気迫に真紀と志穂は黙ったまま固まった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ