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teardrop

第6章 6滴

真紀は透花が言ってた言葉を何度も思い出しす。

『透花も藤沢を…透花なんかに先を越されたくない』

真紀の気持ちは焦りだしていた。

放課後。

藤沢が教室で一人、漫画を読んで松本を待っていた。

真紀は今が告白のチャンスと思って近付く。

「藤沢、ちょっと話があるんだけど…」

黙ったまま漫画を読み続ける藤沢。

「聞いてる?」

「何だよ?」

藤沢は素っ気ない態度。

「あの、私ね…」

さすがに真紀も緊張から言葉が詰まる。

藤沢は漫画を机に置いて「そう言えば、聞きたい事あんだけど」と言った。

真紀は言いかけてた言葉を止める。

「昼休みのアレ…何してた?」

藤沢の質問に真紀がドキッとする。

「あ…あれは…透花の言う通り、ちょっとふざけ合ってて…それが、どうかしたの?」

「それ、嘘だろ。お前さぁ、前から望月に何かやってねぇか?いじめとか」

核心をつく藤沢。

「…な、何の事?」

「何の事じゃねーし…知らばっくれんなって。今日のも、本当は何かしようとしてたんじゃねーの?」

真紀は必死で誤魔化そうと考える。

「意味がわかんないんだけど…透花が何か言ったの…?」

「アイツからは何も聞いてねぇよ。俺が知ってる事も望月は知らないからな」

「別に私は…前にちょっとだけモメた事なら…でも、そんな大した事じゃ」

舌打ちをして、真紀の話を中断させる藤沢。

「全部知ってんだから今更、誤魔化しても無駄だっつーの!」

真紀は顔面蒼白していった。

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