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teardrop

第6章 6滴

緊迫した空気が流れる。

藤沢は自分なりに怒りを堪えながら話してるつもりだが、真紀の白々しい応答に苛立ちが強くなっていく。

「あと、アイツを袋叩きしただろ」

「ち、違うの!色々と誤解が…話を聞いて!私はただ、藤沢が…」

「何が違うっつーんだよ!裏でコソコソしたり、多勢に無勢で袋叩きだの、汚ねぇ真似ばっかだろ!俺、そーゆー奴が一番気に食わねーんだよな」

真紀は何も言えず、蒼白してた顔が赤くなっていく。

「また何か汚ねぇ事しやがったら、女でも次は容赦しねーぞ!覚えとけ!」

真紀が涙を溢すと「泣いてんじゃねーよ!テメェが悪ぃんだろ」と藤沢は追い討ちをかける。

ボロボロ泣き出す真紀。

「何で?…何で藤沢…透花なんか…」

「はぁ?何が言いてぇか知らねぇけど、とにかくテメェみたいな胸糞悪ぃ奴、ムカつくから二度と俺にまとわりつくなっ!わかったか!」

暫く藤沢を見つめてた真紀は教室から飛び出して行った。

藤沢は抑えきれぬ怒りを紛らわせようとして漫画の続きを読み出す。

だが、内容が頭に入らず本を机に叩きつけると「マツの野郎、遅ぇよっ!」と言って、近くの机を蹴り飛ばした。

ようやく戻ってきた松本は藤沢の周りを見て「何だコレ?藤沢の周りの机がアチコチ乱れてない?」と聞いた。

「テメェが戻ってくんの遅ぇからだっ!」

藤沢はまた机を蹴る。

「藤沢がやったの?」

そう言うと、松本は溜め息をついて「もぅ…何、やってんだよぉ」と言いながら机を直していった。

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