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teardrop

第7章 7滴

学校での生活は平穏。

藤沢が真紀と揉めた事を透花は知らない。

真紀は暫く元気が無く、大人しかった。

しかし、ある日の下校中。

電車を降りてバイトへ向かおうとすると真紀と鉢合わせてしまった。

急いで立ち去ろうとした透花を真紀が呼び止める。

「透花!ちょっと聞きたい事があるんだけど」

透花は内心、怯えながらも「今、急いでるから…」と言うが、真紀は構わず話し出した。

「ねぇ、あんた…藤沢に何か言った?」

真紀の質問の意味がわからない透花。

「…何の事?」

「知らばっくれないで!」

「だ、だから…何の話かわからない…」

真紀が睨む目で、透花に恐怖心が沸く。

「あんたが話さなきゃ、藤沢が色々と知ってるわけないじゃない!」

一瞬の目眩に意識が遠退き闇に包まれる。

「…しつこい…知らないって言ってんでしょ。何?用があるなら、わかりやすく言いなさいよ」

口調や目付きが変わる透花。

「だから、あんたが藤沢に私にされた事を喋ったんでしょっ!」

「…よくわからないけど最近、アナタが大人しいのは藤沢陽斗に何か言われたからって事?」

真紀は言葉を失う。

急に笑い出す透花。

「あははは…アナタって、ホントつまらない…ガッカリ。とにかく私は何も知らない。何も話してなんかないわ」

透花の生意気な口振りに真紀は苛つきを感じながら睨みをきかせていた。

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