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teardrop

第7章 7滴

ジロジロと真紀を見る彩。

「……ダサッ!」と一言発した。

「何!あんた、誰か知らないけど急に何なの!?」

真紀は憤って彩に噛みつくよう言い返す。

そんな真紀と彩の様子を見ながら透花はまた目眩を感じて目を閉じた。

彩と真紀が睨み合う。

「アンタこそ、何その化粧!顔に落書きでもしてるの?」

彩は真紀に言う。

真紀が何か言い返そうとしたが彩は間髪入れずに更に言う。

「そんな落書き化粧じゃ、アンタの好きな男も迷惑するに決まってんでしょ!ちゃんと鏡見てる?告白の失敗は自業自得じゃない?他人に当たり散らすなんて、更にダッサい」

毅然としてる彩の声は大きくて周りに響き渡り、通りすがる人達からジロジロと見られた。

真紀は怒りと羞恥心から真っ赤な顔をする。

「そもそもアンタ、アタシより年下じゃん!年上に対する口のききかたも知らないの?ホント、ダサ過ぎ!」

彩が年上と知り、状況を考えても2対1で自分が不利と気付く。

足を止めて見てる人もいて、真紀は何も言わずに舌打ちだけして立ち去った。

真紀の姿が見えなくなると彩は大きく溜め息を吐く。

そして「ちょ〜っと…何、あの子…怖いね〜」と言った。

透花は頭を手で押さえてしゃがみこむ。

「あれっ!?どうかしたの?…さっきの子に何かされた?」

心配そうに透花の顔を覗きこむ彩。

「違う…頭痛が…」

辛そうな透花を見て彩は「ちょっ、大丈夫!?」と言い、オロオロしだした。

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