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teardrop

第7章 7滴

翌日、透花は朝から少し体に怠さを感じていた。

それでも祖母にまた心配かけないように、いつも通りに学校へ行く。

体の怠さは更に酷くなり保健室へ行く。

そして微熱がある事に気付いた。

少しベッドで休む事にした透花は学校とバイトとの両立で疲れていた事もあり、すぐ眠りつく。

お昼頃、透花は目覚めるがその人格は蓮葉だった。

蓮葉が改めて校内の様子を見ながら歩いていると、飲み物を買ってる成宮を見つける。

首を傾げながら「えぇっと…あれは確か…」と考えながら近付くと、成宮に「それ…美味しい?」と聞いた。

成宮はジュースを飲みながら振り向いて驚いた顔をする。

「え?…望月さん!?な、何?」

透花の振りをした蓮葉。

「私も飲み物を買いに来たんだけど…どれにしようか迷って…成宮君が買ったやつ飲んだことなくて…」

成宮は動揺しながら「そうなんだ…俺はいつもコレばっかで…美味しいと思うけど…」と答えた。

緊張してる成宮の様子を蓮葉は少し面白がる。

「ねぇ、一口ちょうだい」

成宮の顔を見上げながらせがむ。

「えっ!でも…これ…」

「味見したいの…ダメ?」と聞かれて成宮は「や、いいけど…」と渡す。

蓮葉はゴクンと一口飲むと「美味しい…私も同じのにする。ありがと」と言って返した。

自販機で同じ飲み物を買うと「成宮君、部活頑張ってね」と言って歩いて行く。

成宮は立ち去る透花の後ろ姿を見ていた。

だが、ハッとしてジュースの飲み口を見ると、急激に顔が熱くなっていくのを感じた。

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