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teardrop

第7章 7滴

土曜日。

朝からバイトだった透花。

夕方にバイトを終え、更衣室で着替えていると彩も仕事をあがってきて透花が「お疲れ様です」と声をかける。

「また敬語?だからさぁ、アヤに敬語なんて使わなくていいってば」

透花は「すいません」と謝る。

「ほら、また敬語…それより、透花…今日、これから暇?」

「特に用はあり…じゃなくて…ない」

特に用はありませんと言いそうになって、言い直す。

「あのさ、今から一緒に遊ばない?」

透花が悩んでると彩は更に誘ってきた。

「ねっ、いいでしょ?今日はまだ家に帰りたくないんだ…」

「…何かあったの?」

透花の問いに彩は声を出しながら溜め息をつく。

「朝、親と喧嘩しちゃってさ…」

それを聞いた透花は他人事に思う事が出来なかった。

「…あまり遅くならないなら、いいけど」

彩は「やったね」とはしゃぎながら嬉しそうに急いで着替えた。

だが、彩は透花を誘ったものの特にどこへ行くかは考えていなかった。

適当にブラブラしながら歩いてるとカラオケ店が目に入る。

「ねぇ透花、カラオケ行こうよ」

「カラオケ?でも私、歌なんて…」

「大丈夫!ほら、行くよ」

彩に腕を引かれながら、透花はカラオケ店の中へと入って行った。

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