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teardrop

第7章 7滴

翌朝。

目覚ましが鳴り響き、目覚めた透花。

学校とバイトの掛け持ちで体の疲れが少し貯まっている。

昨夜の帰りも遅く、もう少し寝ていたい気持ちはあった。

だが、彩と会えるのを楽しみにバイト先へ向かった。

彩は少し遅れて来て、新崎に怒られ素直に謝っている。

すぐにお客が来たお陰で、新崎は舌打ちしながら奥へと引っ込んで行く。

彩はニカッと笑って透花を見てから、注文を取りに行った。

仕事中に何度かアクビをしてる事に気付いていた新崎は、暇になると透花と彩に「クソガキ供、遅くまで夜遊びでもしてたんだろ」と言った。

彩が咄嗟に「何で知ってるの?」と聞く。
「お前らみたいなガキの事は大体わかるんだよ!大方、そっちのクソガキがこっちのクソガキでも誘ったんだろ」

「当たり!もしかして新崎さん、アヤの事を好きで探偵でも雇ってるとか?」

突拍子もない事を言い出す彩。

「馬鹿な事言うな!ったく、何で俺がお前みたいなガキを…!俺にも、お前らみたいな時代があったから想像つくんだよ」

「そうなの?アヤが知ってる新崎さんは最初からオジサンだったからなぁ…」

「俺はまだおっさんじゃねーぞ!」

新崎を煽るような彩に、透花はハラハラして見てるだけだった。

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