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teardrop

第3章 3滴

透花は電話を終えた母に「ママ…あの…」と声をかけた。

「あら、なあに?そんなトコに突っ立って…学校も行かないし」

「…ママ、聞いて欲しい事が」

「昨日は帰りが遅かったし、どこで遊び歩いてたか知らないけど、あまり私を困らせないで欲しいわ」

透花の話が聞こうともせず、母はそのまま喋り続けた。

「明日は土曜だし学校は休みだけど、月曜からはちゃんと行ってね」

「…ママ」

「わかったの?透花」

消えてしまいそうになった勇気を振り絞り、透花は声をあげた。

「ママっ!私の話、聞いてってば!」

透花の剣幕に母親は驚いて黙った。

いざ、聞いてもらえると思うと透花は少し息が詰まるような感じがして声が震えた。

「あの…実はね…」

透花は一度、軽く深呼吸をした。

「私…が、学校で…」

もう一度、深呼吸をする。

「…いじめに、あってるの」

やっと、いじめられてる事を言えた透花。

知ってもらえたという思いで、少し気が軽くなった気がした。

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