テキストサイズ

teardrop

第3章 3滴

透花は話を続けた。

「昨日、遅かったのは…相手の子を怒らせてしまって、帰りに待ち伏せされたからなの。だから、学校には行きたくな…」

透花が全て言い終える前に母は言った。

「お友だちを怒らせるような事をしたんでしょ?じゃあ、悪いのは透花じゃない。そんな、ちょっと喧嘩したくらいで、いじめられてるなんて大袈裟よ」

母の言葉に透花は一瞬、固まる。

「…怒らせたけど、それは違くて…そうじゃなくて…大袈裟だなんて…」

すぐに弁解しようとするが少しパニックになり、うまく伝えるのが難しかった。

「子供みたいな事を言ってないで、ちゃんと学校に行って、お友達に許してもらえるよう謝ればいいじゃない」

透花は言葉を失う。

『…私が…全部、悪いの?ママ…何で、解ってくれないの?』

今まで抱えていた重い気持ちを勇気を出して母に打ち明けた事で一瞬でも少し軽くなったように感じた透花だったが…

その思いは儚くも無惨に砕け散った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ