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teardrop

第3章 3滴

意気消沈し、黙り込んでしまった透花に母親は追い込むように説教じみた話を始める。

「大体、昔から透花は人を不愉快にさせるとこがあるのよね」

徐々に母親の話し方や声がヒステリックになっていく。

「パパだって、血の繋がってもないあなたを育ててくれてるのに、透花はいつもパパに対して感謝もなければ可愛げもない態度をとるじゃない。そのせいで私までパパに悪く思って迷惑してるのよ」

母親から放たれる言葉は透花の心を刺していく。

「ホント、透花なんて生まれた時から私を苦しめてばっかり。パパと出会って、やっと私にも人並みの幸せな家庭を持てたのに…」

止まらぬ母親の説教のような愚痴に容赦なく、心をエグられていく透花。

「透花がもっと良い子になってくれないと私が肩身の狭い思いするのよ。わかってる?」


『…この人に話したのが間違いだった。ママは昔からこんな人だったのに……』

透花はそんな事を思いながら母親の顔を見て後悔した。

「せめて何も問題を起こさず、ちゃんと学校に行ってちょうだい。いいわね?」

黙ったまま返事をせず、透花は自分の母親に失望する。

『いつも…いつも私を否定ばかりするママ…私だって血の繋がったママの子なのに…』

透花の中に突然、怒りに似た感情が沸き出した。

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