テキストサイズ

teardrop

第3章 3滴

日が暮れる頃、学校から帰ってきた妹が何やら騒いでいて透花は目が覚めた。

部屋の扉を開けようとする妹に「入って来ないでっ!」と強く言って枕を投げつけた。

妹は「パパに言いつけてやる」と言い残し扉を強く閉める。

暫くして、いつもより早めに父親が帰宅してきた。

父が勢いよく透花の部屋へと入ってきて、怒鳴り散らす。

「お前は家の中を滅茶苦茶にして、何をしたかわかってるのかっ!」

布団を剥ぎ取り、怒鳴り声に萎縮してる透花の服を掴むとベッドから引きずり出す。

そして、透花を壁に叩きつけた。

派手に崩れた透花。

ゆっくりと父親を見上げながら軽蔑した目で見る。

「何だ!?その目はっ!」

父親が再び透花に掴みかかって殴ろうとした時、部屋の入り口で泣きながら父親を呼ぶ妹の声がした。

妹は割れたグラスの破片で手を怪我をしていた。

妹の手から流れる血を見た父親は振り上げた腕を下ろし、透花を乱暴に床へ突き飛ばす。

父親が透花に「続きは後だ」と言い捨てると、妹と母親に「まだ病院やってるから行くぞ」言って、急いで家から出ていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ