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teardrop

第3章 3滴

夜も深まり、小雨が振り出してきた。

お節介な松本は透花を放ってもおけず、自分の家に招いた。

藤沢は元々、松本の家に遊びに行ってて、泊まる予定だった。

松本の家はアパート住まい。

母子家庭で母親は看護士をしてるらしく夜勤中の為、留守だった。

松本の家へ着くなり、透花はすぐに洗面所を借りて手や顔を洗っていた。

顔を洗い終えると、いつの間にかタオルを持った松本がいた。

少しボーッとしてる感じだった松本がハッとして「…あ、タオル持ってきたんだけど、コレ使って」と透花にタオルを手渡して自分の部屋に戻っていく。

すぐに透花も顔や手を拭きながら松本の部屋へと行った。

藤沢はベッドの上で慣れたようにくつろいでいる。

少し緊張してる透花。

男の子の部屋に入ったのは初めてで、珍しく感じながら見渡していた。

そんな透花の様子に気付いた松本は急に慌てて足元にあった雑誌をベッドの下へと蹴って隠す。

藤沢が起き上がって「ああっ!せっかく俺がマツの為に持ってきてやったエロ本、何て扱いすんだよ!」と言った。

松本は血相を変える。

「んなっ…藤沢ーっ!トーカちゃん居るんだから…それに…俺は頼んでねーだろ」

「でも、さっきマツは嬉しそうに受け取ってたじゃん」

ニヤニヤ笑いながら言う藤沢の口を松本が「余計な事、言うなって!」と言いながら塞ごうする。

そんな二人のじゃれ合いを見てる内に、透花はまたコンビニ前でのように緊張が緩んでいった。

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