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teardrop

第4章 4滴

松本は物音をたてぬよう更に聞き耳をたてる。

「でも、懲りてない望月も悪いよね〜」

「そうそう!大人しくなったと思ったら成宮と話してたり藤沢と仲良くしたりって」

「真紀って藤沢の事、好きだからね…そりゃキレるよ」

「望月が学校に来なくなった前の日覚えてる?…ほら、帰りに待ち伏せした…。あの日の真紀、いつもの感じじゃなかったよね〜」

「正直、うちも引いた…志穂と真紀で望月、袋叩きだもんね」

『…は?袋叩き?』

一瞬、松本は自分の耳を疑った。

「うちらは…少し手伝っただけで手は出してないけどさぁ…」

「そうだけど、今までバレないようやってきたのに…アレはマズくない?」

「ああ〜望月、怪我してたもんね…親や先生にバレて問題になったら…うちら共犯とかなるんかな?」

「傷害で警察沙汰なったりしないよね?」

「それより、自殺したりして…」

「マジでっ!?それ超ヤバいよ!退学とかなったら親に殺されちゃう!」

「しーっ!真紀に聞かれたらマズいって…もう、行こっ!」

静かになった階段で松本は思わぬ話を聞いてしまった事に少しの間、放心していた。


その後も透花は休み続けた。

そして、学校は夏休みに入った。

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