テキストサイズ

teardrop

第4章 4滴

松本はこの際だから、思いきって透花に尋ねようと思った。

「ねぇ、トーカちゃん…変な事を聞くけどさ…」

しかし、急に聞きづらいと思ってしまう。

だけど、どうしても気になって仕方ない。

精一杯、言い方を変えて聞く。

「あのさ…真紀ちゃん達とさ…何かあった?」

透花の表情は一瞬で凍りついたように変わる。

「はぁ?…何で、急にそんな話になるの?」

イラつきが増す藤沢。

「何でそこで真紀が出てくんだよ?何か関係ある話か?…話がちっとも見えてこねーよ!」


その時、黙ってるだけだった透花が急に両手で口元を覆いながら、立っていられずに膝をつく。

「あれ!?…トーカちゃん?」

松本や藤沢の話で気持ちに余裕を無くし、一気に嫌な記憶や感情が押し迫った透花はまたもや発作を起こしてしまう。

『こんなとこで…』と思いながら呼吸を整えようと焦り出す。

松本は何が起きたかわからないまま呼吸が乱れて腕が震えている透花の様子に驚く。

「何、何!?どうしたの?大丈夫!?」

透花は強く激しい動悸で、痛む胸を片手で掴んでる苦し気な表情をしている。

藤沢も驚いてたが何が起きたか把握出来ずにただ様子を見て固まっていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ