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捨て犬

第7章 して欲しくねーよ


駅まで歩く間
何台もの自転車に
俺は追い越される

自転車に乗ってんのは
主に通学途中の学生だ



エミと同じ歳くらいの女子高生が
俺の側を
制服で颯爽と通り過ぎる


長い髪なびかせながら
ミニスカにハイソックス


あいつは
こんな普通のことすら
させてもらえなかったのか…


学校

行きたいとか
思ってんのかな…


あいつ




その日
ずっとエミが頭から離れない俺は
昼休みに本屋へと向かった

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