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捨て犬

第10章 したいよ・・・エミ

「なんか疲れたな~」


「うん」


適当に料理を頼んで
乾杯


料理がそろうまでに
早速携帯を
エミに渡してやることにした


「はい、エミ。
これ、いつも持ってろよ。
携帯の使い方分かるか?」


エミは首を横に振った

そりゃそーだ
飯もろくに食わせてもらえないのに
携帯なんて
持たせてくれねーよな


「んじゃ、こっち来い
説明すっから」


ココは個室
エミは俺の正面に座ってたけど
隣に移動させて
俺は
必要以上にエミに密着して
携帯の説明をはじめた


エミは
携帯をもったの
はじめてらしかったけど

俺とだけ
電話とメールができればいーから
説明はすぐに終わってしまった



「そんじゃコレ
もうエミが持ってろ」


「うん……ありがとう」


「いーよ。
俺が不便だったんだから
気にすんな」


「ん」


「あ、でも…
せっかくだから
お礼のチュウとか
してもらおっかな〜」



「うん」



「え?いーの?ここで?」



「うん」


平気なのか…

てか
もっとすごいこと
やらされてたのか?

もー凹むわ、俺~~。


「恥ずかしくねーの?」



「カ、カズマの

お願いだから…」



ちょっと目線をそらしながら
エミは身体を小さくした

恥ずかしい時
エミは目線を外すんだ


照れてるじゃんか

かわいいな


俺のお願いなら
聞いてくれるんだな?



それって

好きだから?




それとも



金出してもらってるから?


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