果てない空の向こう側【ARS】
第8章 握る(雅紀)
誓いの式が済んで、運ばれた前菜は昨日俺が仕込んだ棒棒鶏や冷製サラダ。
コース料理全部は無理だけど、何品かでも俺が作った料理を食べてほしかったから。
店長に頼んで、前日に仕込んだ料理を出してもらった。
食事が始まると堅苦しいことはなしにして、なごやかに歓談して楽しく食べた。
ミ母「雅紀くんの兄弟は、本当に噂通りのイケメン兄弟なのね。」
智「いやあ、まあ、時々言われます。」
智兄は、お義母さんにビールを注いでもらって、もうほろ酔いだ。
今日は和也も休みをもらって来てくれた。
もちろん、出版社のパーティーの時に潤に選んでもらったスーツを着て。
最近、和也は以前みたいにしょぼくれていない。
自信がついたというか、前向きになったというか、顔つきも少し男っぽくなった。
和「そうだ、これ。」
和也が、袋からなにかボードを出して渡してくれた。
雅「うわー!」
ミ「素敵…!」
それは、四つ切りのイラストボードに描かれた、俺たちの似顔絵だった。
俺はゲームに出てくるヒゲの生えた赤い服の配管工で、ミッチャンはラスボスに捕らえられたお姫様に扮していた。
コース料理全部は無理だけど、何品かでも俺が作った料理を食べてほしかったから。
店長に頼んで、前日に仕込んだ料理を出してもらった。
食事が始まると堅苦しいことはなしにして、なごやかに歓談して楽しく食べた。
ミ母「雅紀くんの兄弟は、本当に噂通りのイケメン兄弟なのね。」
智「いやあ、まあ、時々言われます。」
智兄は、お義母さんにビールを注いでもらって、もうほろ酔いだ。
今日は和也も休みをもらって来てくれた。
もちろん、出版社のパーティーの時に潤に選んでもらったスーツを着て。
最近、和也は以前みたいにしょぼくれていない。
自信がついたというか、前向きになったというか、顔つきも少し男っぽくなった。
和「そうだ、これ。」
和也が、袋からなにかボードを出して渡してくれた。
雅「うわー!」
ミ「素敵…!」
それは、四つ切りのイラストボードに描かれた、俺たちの似顔絵だった。
俺はゲームに出てくるヒゲの生えた赤い服の配管工で、ミッチャンはラスボスに捕らえられたお姫様に扮していた。