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果てない空の向こう側【ARS】

第2章 長男・智(ゲージツ家)

俺は、無心でアクセサリーにヤスリをかけた。


頭の中に思い描くフォルムを再現するように。


アクセサリー作りが専門ではないけど、立体物を作るのは楽しい。


何もないところから、自分の思う通りのものが生まれてくる面白さ。


複数の平行して制作しているアクセサリーの細かい修正をした。


気がつくと、もう日が傾いていた。


俺は制作中のアクセサリーを机に置いた。


智「明日、焼くか。」


銀粘土で形が完成したアクセサリーたちを、明日窯に入れて焼き上げる。

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