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果てない空の向こう側【ARS】

第2章 長男・智(ゲージツ家)

智「なんだよ…。」


母「母さんが仕事でいない間、弟たちのことあんたに任せきりで…。」


智「突然なんだよ…。」


母「あんたがいてくれたから、母さん今まで頑張ってこれたよ。本当にありがとう…。」


智「やめろよ…。」


俺は飯に味噌汁をぶっかけてかきこんだ。


台所の東の窓のそばに、クレマチスが飾ってあった。


開けた窓から風が吹いて、クレマチスの花を揺らした。


俺と母ちゃんは、しばらくそれをながめていた。


【長男・智(ゲージツ家)】

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