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果てない空の向こう側【ARS】

第3章 四男・和也(漫画家)

智翔雅潤母「出版社の創立パーティー?」


智「その…、担当の国分さんって人にパーティーに出席しろって言われたのか?」


和「うん、他の漫画家の先生方を紹介するって…。」


雅「いいじゃん、うまい食い物も出るんだろ?」


和「やだよ…。パーティーなんて晴れがましい場所になんて行きたくないよ。」


翔「大丈夫だって、パーティーなんてニコニコ笑っとけばそれでいいんだよ。」


母さんが筑前煮と味噌汁をよそって俺に手渡してくれた。


俺は箸を取って、味噌汁をひとくち飲んだ。


和「翔兄は仕事でパーティーなんか慣れてるかもしんないけど、俺は初めてだし…。」


筑前煮の鶏肉を口に運んだ。


母さんの、醤油とみりんの甘辛めの味付けは安定のうまさだった。

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