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果てない空の向こう側【ARS】

第4章 二男・翔(商社勤務)

村「冗談やって! お母ちゃんと大阪観光か? 親孝行やんか。」


すっかり村上のペースに巻き込まれてしまっていた。


翔「夕食はお好み焼きを食べに行こうと思ったんだけど、目当ての店の予約がとれなくて、どうしようか悩んでるんだ。」


俺は腕を組んで、小首をかしげた。


村「お好み焼きやったら、いい店知ってるで。旨くて安くて看板息子が超イケメン。」


翔「ふーん、どこ?」


俺は村上に問いかけた。


村「うちの実家。」


村上はそう言うと、ガハハと笑った。



結局、リバーサイドのオープンテラスではなく、村上の実家のお好み焼き屋に行くことになった。


俺はいったんホテルに戻ることにした。


母さんは、無事ホテルに着いてチェックインしていた。

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