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果てない空の向こう側【ARS】

第4章 二男・翔(商社勤務)

和「え、でも…。」


潤「なぁ…。」


雅「うん…。」


弟たちは、何やらモゴモゴ言っていた。


翔「何ごちゃごちゃ言ってんだよ!」


智「翔が変態だって、そんなのみんな知ってんじゃん。」


俺はずっこけてテーブルに頭を打ち付けた。


翔「な、なっ…!」


雅「この前俺の女子高生もののビデオ、こっそり見てただろ。」


和「素直に貸してって言えばいいのにね。」


潤「そういうところが変態なんだよ。」


翔「お前ら…!」


俺は兄弟たちを追いかけまわしたが、みんな逃げ足速く自室に逃げ込んだ。


翔「くそっ!」


リビングに戻ってソファに座り込んだ俺の隣に母さんが座った。


母「翔…。」


母さんは優しく俺の手を握った。


あぁ、やっぱり俺のことわかってくれるのは母さんだけだ…。


翔「母さん…。」


俺も母さんの手を握り返した。


母「母さんは、翔が変態でも翔のこと好きだからね。」


翔「もー、母さんまで!」


こうして、俺と母さんの大阪珍道中は幕を閉じた。


【二男・翔(商社勤務)】

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