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果てない空の向こう側【ARS】

第6章 五男・潤(美容師)

高校生「あ、あの、予約してないんですけど、カットできますか…?」


セーラー服のお客様は、言葉になまりがあった。


潤「残念ですが、ただいま予約でいっぱいでして…。」


俺は予定表を確認して返事をした。


高校生「あの、2時間なら時間あります。待つのでお願いできませんか?」


潤「無理だよ。ごめんね。」


俺が再度断ると、セーラー服のお客様はしょんぼりとうなだれた。


高校生「そうですか…。」


セーラー服のお客様は、店を出ようとドアに手をかけた。


山「どうした?」


山口さんが俺に聞いてきた。


俺はセーラー服のお客様とのやり取りを話した。


山口さんは、一瞬考え込むとセーラー服のお客様を呼び止めた。


山「お客様、しばらくお待ちいただくことになりますが、いいですか?」

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