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ディアブロ☆~共同生活約150日~

第13章 悩み


「隣来て。」



『え?あ…はい。』





向かいに座った私を見た奏太くんは

ソファの自分の横をポンポンして

私を呼んだ。








「陽菜ちゃん…。」



『?…ん。』






呼びかけられて振り向いた瞬間

奏太くんの腕が頬に伸び

そのままキスをした。






『…奏太くん?』



「あ…ごめん。」





「……。」



『……。』






すぐに手をティーカップに持って行き

私たちは黙ったままティータイムを終えた。






「…俺、夕食までちょっと寝るね。」



『あ…はい。わかりました。

ごはん…出来たら呼びますね。』








―ギュ。







『??』






私が言葉を発すと

奏太くんは私の腕を掴んだ。








「一緒に寝よう。」



『え?』



「何もしないから。」






真剣に言われて断れずに

私は奏太くんに腕を引かれ

奏太くんの部屋に足を踏み入れた。






奏太くんの部屋は意外と殺風景で

棚にはCDや本の他に

ドラマや映画の台本も置いてあった。





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