ディアブロ☆~共同生活約150日~
第16章 お正月
なんとかその場を乗り切って
私たちはリビングで
テレビを観ながら談笑していた。
「うわっ!これ有り得ないよね~
こんな寒い時に北海道まで行って
ボブスレーなんてさー。
顔が凍ってしゃべりにくくなるんだよ!」
先日行った北海道ロケの番組が入っていた。
「逞くんなんて猛スピードでこけて
パンツまでびしょ濡れだったんだよ!」
『わぁ…逞くんらしいけど…。』
「でしょ!でもせっかく北海道まで
行ったのに弾丸過ぎて
全然満喫できなかったなぁ。」
『満喫出来たのは雪だけってことか。
…ていうか純くんそろそろ寝ないで大丈夫?
休みだからって不規則な生活してると
仕事始まったら体持たないよ。』
「へーきへーき。
毎年こんな感じだもん。
気づいたらソファで寝ちゃう
っていう感じ。」
『ダメだよ~。休み明けまた忙しくなるでしょ?
ちゃんと夜寝ないと体に悪いよ。
まだ若いから平気でも
だらけた生活したらすぐ
病気にだってなっちゃうよ。』
「大丈夫だって言ってんじゃん!」
いきなり声を荒げた純くんに
少し驚いて私は黙り込んだ。
「ごめん。」
純くんは驚いた私を見て
私をそばに寄せた。
「子供扱いしないでよ。
僕、末っ子だけどもう何年も
仕事してるから自分のこと
よくわかってるよ。」
『そうだよね…ごめんね。』
「今日はもう寝るから…。
陽菜ちゃんも一緒に寝よう。」
『え…ちょっと…。』