ディアブロ☆~共同生活約150日~
第7章 神崎逞―カンザキ タクマ―
「お疲れ様です。
仕事の合間で時間が
2時間程空いたので
一旦戻ります。
逞」
タイミング良く逞くんから
一旦戻ると連絡が入った。
(ちょうど良かった。
逞くんに伝えたいことあるし)
―ガチャ。
「ただいま。」
『え!?逞くん早い!』
「あぁ。本当はずっと近くに
いて戻ってこようと
思ってたんだよ。」
『そうだったんですか…。』
「入り口に怪しい女子が
数人いただろ?
追っ払ってくれてサンキュー。」
『見てたんですか!?』
「あぁ…。奴ら入り口の
目の前で張ってただろ?
だからタクシー降りたくても
無理だったんだよ。」
『そう!そのことで話があって。
彼女たちの中の子のおじさんが
逞くんを何回もタクシー
乗せたって言ってたんです。
だからタクシーの会社
変えた方がいいんじゃないかなって…。』
「無駄だろ。」
『え?』
「会社変えたところで
顔バレしてんだから。」
『そっか…。そうですよね。』
「でもこれからはもっと警戒するわ。
…ありがと。」
(逞くんって普段ツンツンしてて
俺様っぽいけど
結構素直でいい人かも…。)