ディアブロ☆~共同生活約150日~
第7章 神崎逞―カンザキ タクマ―
「俺たちってさ…
本当に性格も育った環境も
全くバラバラで
こうやって人気出る前は
チームワークの微塵も無い
グループだったんだ。
結成した時なんて
うまくいくはずないと
思ってたからな…。
水輝は…
家庭がすごく厳しくて小学生で
ぐれちゃってどうしようもなくて
両親が事務所のオーディション
受けさせて、受かってからは
寮に入ってそれから
一切連絡取ってないらしい。
逆に奏太は…
お坊ちゃまで親が
すっごく甘くて
無理やり事務所に入れた
らしいけど昔はまぁー
暗かった。
格好はいいのに
すっげー地味だったな。
琉斗は何故だか
小さい頃から登校拒否で
ずっと引きこもりしてて
見かねた親がオーディション
受けさせて事務所に入った。
琉斗も暗かったな。
負のオーラの塊だった。
んで、純は…
家族が居なくて施設育ちで。
カワモトプロダクションの
常務が何か光るものを
感じたらしく養子縁組みした。
そんで事務所入ったんだ。
俺は…
姉ちゃんが事務所に応募したって
超平凡な理由。
な?バラバラだろ?」
『本当ですね…。』