ディアブロ☆~共同生活約150日~
第8章 お留守番
「陽菜ちゃん嘘下手。
現行犯逮捕。」
いつものキラキラした
笑顔で私の手首に
手錠をした。
『手錠!?なんで!?』
「琉斗に借りちゃった。
陽菜ちゃんを現行犯逮捕
しようと思って♪」
『何ですか!?それ…。』
私は下半身を露わにしたまま
リビングのソファに倒された。
「ちょっとそのままにしててね。」
『ぅ…。』
私は訳のわからぬまま
ソファに突っ伏していた。
「あった。これが証拠品。」
『なっ……!』
笑顔で戻って来た奏太くん
の手には私のローターがあった。
「…君みたいな子が
こんなことをするなんて
思っていなかったよ…。」
『また刑事ごっこですか?
だったらやめてくださいっ。』
「じゃ刑事じゃなかったら
いいの?何がいい?」
『何もいやですっ!
私夕食のしたくしなきゃ
ならないから、早くこの手錠
取ってくださいっ。』
「夕食はちょっと遊んでから
でいいじゃん。」
『だめですっ!
それにしても何で
予定よりこんな早く
帰って来たんですか?』