ディアブロ☆~共同生活約150日~
第1章 美味しい!?アルバイト
「須藤さん、お待ちしていました。
こちらへどうぞ。」
昨日電話をくれた
多田さんという
30代半ばくらいの
女性が説明をしてくれた。
「須藤さんには私が担当している
歌手の寮に住み込みで
家政婦をしていただくことになります。
寮といっても綺麗な
マンションですし
須藤さんのお部屋も
きちんとございます。
やっていただく家事は
主に掃除と料理ですね。
あとはごはんの買い物と
洋服をクリーニングに出して
取りに行っていただく。」
『はい…。』
(最初は住み込みはちょっと…
って思ってたけど
3月までの短期だし
家事するだけで
高い給料もらえるなら
少しくらいやってもいいかな。)
「須藤さんに担当
していただくのは…
私がマネージャーを
させていただいている
ディアブロ☆という
グループの寮です。」
『え…ディアブロ☆って…』
「はい。
須藤さんが想像している
方たちだと思いますよ。
お約束していただきたいのは
彼らは有名なアイドルですから
プライバシーを侵すようなことや
外に漏らすようなことは
もちろん禁止です。
スキャンダルになるのも
禁止しています。
これらが守れない場合は
即解雇といたします。」
『……。』