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A family is the best

第5章 優しさ

智side


おいらの部屋で雅と夕飯を食べて、片付けようと思って部屋を出ると、階段のとこでうつむいてる潤がいた。

どうしたのって声をかけると、慌てて潤が下に降りていった。

一瞬雅の部屋の方を見てから。

雅になんかようだったのかな?

もしかして……?

でもまさかね。だってあんなに憎んでるんだもん。

そう簡単にはね。

何て考えながら1階に降りて、キッチンで食器を片付けた。

そのまま、リビングへ。

ソファに座って和たちと話してると、風呂からあがった潤に呼ばれた。

そのまま潤につれられ、潤の部屋に入る。

そのわけがわからなくて、

智「どうしたの?潤。なにか辛いことでもあった?」

そう聞くと、ふるふる頭を横に振った。

智「じゃあどうしたの?」

そう聞いてもしばらく潤は黙ってうつむいたままだった。

でも、なにかを決めたみたいに顔をあげると、言ったんだ。

“ごめんなさい”って……

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