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A family is the best

第5章 優しさ

――――――

急に謝られて、戸惑った。

智「えっ?どうしたの?」

思わず聞き返すと、潤が顔をあげおいらを見た。

でも、すぐに目をそらして話し出す。

潤「今日……伯母さんに会ったんだ。で、あの日のことを聞いた。でね、全部俺の勘違いだったんだって気づいたんだ。俺……俺………」

潤はそこまで言って、泣き出してしまう。

智「そっか………聞いたんだね。あの事故の裏のはなし。なるべく話したくなかったんだけど。父さん達のこと。」

潤の頬を両手で包み、おいらは潤の顔を覗きこむ。

智「じゅん?」

おいらの声に、潤がおいらの方を見た。

おいらを見つめる潤の瞳は涙でうるんでいた。

智「潤はどうしたいの?おいらは潤の味方だよ。大切な弟だしね。潤のこと、応援する。」

すると、

潤「俺は………俺は…グズッ…雅紀に謝りたい……今までのことを…グズ…謝って……ッヒク…前のように……仲良くしたい……ッヒク……」

潤は、泣きながらも確かにそう言った。

智「わかった。雅のとこに行こうか。大丈夫。おいらもいるから。ね?」

そう言って、潤に微笑みかける。

そして、潤の瞳にたまった涙を親指で拭ってあげる。

すると、潤は笑ってうなずいた。

智「ほら。泣かないの。」

背中を擦ってあげる。

潤が泣き止むのを待って、雅のいるおいらの部屋に入った。

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