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A family is the best

第8章 助ける

智side

今日は珍しく仕事が入った。

なんか個展を開くことになったらしい。

それの打ち合わせと、有名な画家さんとのコラボ作品の打ち合わせとおおまかな内容を決めることが今日の仕事。

雅を家に残してきたことがちょっと不安。

それに嫌な予感が朝からしてた。

それに今日は、和も潤も家にいなくて、翔と二人きり。

とっても不安。

雅のことを心配しながら、打ち合わせとかに望んでいた。

「じゃあ、今日はこれくらいね。山風くんこれからよろしくね。」

智「はい。こちらこそよろしくお願いします。」

「じゃあ、次はコラボ作品についてだね。もうすぐその画家さんが来るから、それまで自由にしてていいよ。」

智「ありがとうございます。」

といって、打ち合わせ場所を出た瞬間、

♪~♪~♪

鳴り出す自分のスマホ。

画面を見ると、雅から。

智「もしもし?」

どうしたのかな。

そう思いながら、電話に出る。

すると、

雅「さと……にぃ?ゴホッゴホッ」

明らかにつらそうな雅の声。

智「雅?どうしたの?」

そう聞くと、

雅「たす…ゴホゴホッ…け…ゴホッ…て……さ…とにっ……ゴホッゴホッ」

って声がして、ガタンって音がした。

慌てて、

智「雅‼雅‼」

って呼ぶけど応答がなく、聞こえるのは苦しそうに咳き込む声。

何度よんでもおんなじ。

そうだ‼家には翔がいるはず‼

一度雅との通話をきり、翔にかける。

すると、すぐに出てくれた。

智「もしもし?翔?」  

翔「そうだけど。どうかしたの?」
 
おいらのあせる声を聞いて、問いかけてくる翔に、

智「翔‼雅のことを助けて‼」

そう叫んだ。

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