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A family is the best

第8章 助ける

翔side

部屋で大学の資料とか整理してると、

♪~♪~♪

スマホに着信。

誰だろって画面を確認したら

翔「智にぃ?」

今日、大事な打ち合わせじゃなかったっけ?って智にぃのスケジュールを思い出しながら、電話に出る。

智「もしもし?翔?」

って焦ってる智にぃの声。

なんかあったのかな?

って思って、

翔「そうだけど。どうかしたの?」

と聞くと、

智「翔‼雅のことを助けて‼」

って言われた。

は?

翔「雅紀?智にぃ落ち着いて。どういうこと?」

焦ってる智にぃを一度落ち着かせる。

智「さっき雅から電話があって、苦しそうだった。途中で返事してくれなくて……翔‼雅のこと嫌ってるのわかる。でも、大事な兄弟の一人でしょ‼お願い。雅を助けて‼今、頼れるのは翔しかいない‼おいらもすぐに向かうから‼」

久しぶりに聞いた。智にぃの焦ってる声。

翔「わかった‼」

俺は電話を切って、部屋を急いで出る。

そして、向かい側の部屋の俺の部屋から反対側の部屋を開ける。

すると、そこにはベッドの上で胸を押さえてぐったりしてる雅紀の姿。

すぐに駆け寄り、方を揺する。

翔「雅紀?雅紀?聞こえる?雅紀?」

何度も名前を呼ぶけど、反応がない。

急いで救急車を呼ぶ。

待ってる間はずっと声をかけていた。

翔「頑張れよ。雅紀‼死ぬなよ‼」

雅紀の顔は歪んだまま。

目の前の雅紀を見て、救いたいと思った。

あんなに嫌ってたはずなのに。

翔「ごめんな。雅紀。ごめん‼」

意識のない雅紀に言っても意味はないけれど、俺は何度も謝り、抱き締めた。

久しぶりの雅紀の体温。涙が出てきた。

そこに救急車が到着し、雅紀を運ぶ。

俺も、その救急車に乗った。

酸素マスクを着けた雅紀に何度も声を掛け続ける。

頑張れ‼

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