テキストサイズ

A family is the best

第10章 可愛い弟

潤side


和の声に一瞬翔にぃが振り向き、また雅紀の方を見ながら、

翔「あぁ。こんなにも可愛い弟を邪魔扱いしていたなんて、めちゃくちゃ後悔してる。」

悔しそうにそう言う。

そうだよね。

俺らの勝手な勘違いで、大事な弟をあんなに拒絶した。

今思えば、最低なことだったって後悔してる。

俺がされたら死にたいって、もういなくなりたいって思うだろう。

でも、雅紀はそう思っていたかもしれないけれど、それでも俺らのことを信じていてくれた。

俺は、雅紀は凄いと思う。

だって、嫌われているのに、あんなに拒絶したのに、その人を信じるって簡単にできる訳じゃないから。

和「潤。いつまでそこに立ってるんですか?」

あ、いけないいけない。

ボーッとしてた。

潤「悪い悪い。」

俺は謝りながら、雅紀の寝ているベッドに歩み寄った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ