テキストサイズ

隣人は狼系男子っ!

第1章 だって!ずっと好きだったんだもん!

光太とは去年のクリスマスイブから付き合いだして、その日のうちにひなのは自分の初めてを捧げた。

――だって……光太君のことが二年のころからずっと好きだったんだもん!

これが、付き合ってその日に処女を捧げた彼女の言い分だった。

二年の頃、二人のクラスは別々だった。

放課後、サッカー部の練習をしている光太を目にしてから、ひなのは密かに彼に思いを寄せるようになっていた。

光太はサッカー部のエースでいつもキラキラしていて女子にも人気があった。

とくに接点がないひなのは、彼と仲良くなるきっかけもなく、作る勇気もなくただ見つめるばかりだった。

三年になってからクラスが一緒になり、さらに幸運なことに席替えで光太と隣の席になった。

このことをきっかけに、ひなのは少しずつ彼と話すようになった。

徐々にだけど、光太との距離を縮めていき、ついに彼女の座を射止めたのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ