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隣人は狼系男子っ!

第1章 だって!ずっと好きだったんだもん!

ひなのにとっては長い年月をかけて、ようやく光太の彼女になれたわけだから、彼の要望を断るだなんてとてもじゃないが考えられなかった。

断って振られたとなれば、一生後悔することになりかねない。

それに、セックスに対して興味がなかったといえば嘘になる。

周りがどんどん初体験を済ませていく中、自分だけが取り残されているかもしれないという焦りも少なからずあった。

「エッチはすごく気持ちが良いもの」

ひなのは、周りの話を聞いてそういう認識をしていた。

だけど、自分がいざ経験してみると、実際セックスというものは、噂で聞いたよりも全然気持ちが良いものじゃなかった。

初めての時なんて、気持ちが良いどころか痛くて涙が止まらなかった。

けど、

『好きな人と一つになる』

たったこのことだけで、なんとなく気持ちが良いものなのかな、という気がしていた。

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