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隣人は狼系男子っ!

第1章 だって!ずっと好きだったんだもん!

幸せを噛み締めながら、光太をさらに強くぎゅっと抱きしめる。

すると信じられないことが起きた。

「うざっ……」

光太が無碍にひなのを払いのけた。

「え……?!」

何が起きたのかさっぱりわからず、頭が真っ白になる。


――ええ? うざい? 今、うざいっていった?

誰が? もしかしてわたし?

今まであんなにラブラブでエッチしてたのに?――


「あのさ、前から言おうと思ってたけど、お前とのセックスつまんねぇわ」

――え、えぇぇぇぇぇええええ?!

今、なんつった?!――

思わぬ展開に目を白黒させて、あわあわとしていると、さらなる追い打ちが続く。

「つーかさ、お前感じてるフリしてんだろ? マジそういうの萎えるし」

「そ、そんなことは……!」

自分が感じていないことが見透かされ、ひなのは慌てて否定するも、その目は泳いでいて、誰が見ても図星を指されて動揺しているようにしか見えなかった。

そういう態度がより、光太をイラつかせる。

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