方位磁石の指す方向。
第1章 scene 1
二宮side
ふわふわしている。
翔さんと朝少し話しただけ。
それだけなのに、
宙へ浮かびそう。
それくらい、幸せ。
「和、なに笑ってんの?」
「潤くん!
ちょっとねー…。
いいことがありすぎて。」
「えー、なんだよそれ。
教えろよー。」
「ふふ、秘密。」
唇に人差し指を当てて、
俺は笑った。
そしたら、潤くんが
ぶはって吹き出した。
「な、なんだよう……」
「和ってほんと、女子みたい。」
「えっ!?女子!?」
「可愛いって思ってる男子、
少なくないと思うよ?」
「嘘ぉ…。」
確かに、女子からは
可愛いって言われるし、
肌が綺麗って言われる。
男子からの視線にも
薄々気付いてはいたけど…。
まーさか、こんなことになるなんて
思ってもいなかったから…。
「俺、二宮が好きだ!」
二宮和也、高校一年生の春。
同級生の男子にコクられる。
……軽く事件だわ。
「え、と…どこが?」
「一つ一つの仕草とか、
声とか!全部!」
…は?
そんな目で見てたの?
「…ごめん。
そういう趣味ない。」
「…そっかあ……。
じゃあ、友達から…」
「だから。興味ないって。」
「……せめて友達に」
「…仕方ないなぁ。
よろしく、相川。」
相川の手をぎゅっと握った。
そしたら、
すっげえニヤけてやがる。
…人生初の告白が男とか
俺の人生これからどうなるんだろ。
「ぶははっ!マジでぇ!?」
「なんで笑うのさ!
智の馬鹿!最っ低!」
「ご、ごめんっ、ははっ」
…ばかぁ。
やっぱり話さなきゃよかった。
翔さんとか固まっちゃってるし。
相葉さんはふっつーだし。
潤くんはもう聞いてるから
さらっと受け流してる。
「…俺、そんな趣味ない。
男が男を好きとか、
気持ち悪い。」
俺がその言葉を発した途端、
場の空気が変わった。
…あれ?
どうしたんだろ…?
ふわふわしている。
翔さんと朝少し話しただけ。
それだけなのに、
宙へ浮かびそう。
それくらい、幸せ。
「和、なに笑ってんの?」
「潤くん!
ちょっとねー…。
いいことがありすぎて。」
「えー、なんだよそれ。
教えろよー。」
「ふふ、秘密。」
唇に人差し指を当てて、
俺は笑った。
そしたら、潤くんが
ぶはって吹き出した。
「な、なんだよう……」
「和ってほんと、女子みたい。」
「えっ!?女子!?」
「可愛いって思ってる男子、
少なくないと思うよ?」
「嘘ぉ…。」
確かに、女子からは
可愛いって言われるし、
肌が綺麗って言われる。
男子からの視線にも
薄々気付いてはいたけど…。
まーさか、こんなことになるなんて
思ってもいなかったから…。
「俺、二宮が好きだ!」
二宮和也、高校一年生の春。
同級生の男子にコクられる。
……軽く事件だわ。
「え、と…どこが?」
「一つ一つの仕草とか、
声とか!全部!」
…は?
そんな目で見てたの?
「…ごめん。
そういう趣味ない。」
「…そっかあ……。
じゃあ、友達から…」
「だから。興味ないって。」
「……せめて友達に」
「…仕方ないなぁ。
よろしく、相川。」
相川の手をぎゅっと握った。
そしたら、
すっげえニヤけてやがる。
…人生初の告白が男とか
俺の人生これからどうなるんだろ。
「ぶははっ!マジでぇ!?」
「なんで笑うのさ!
智の馬鹿!最っ低!」
「ご、ごめんっ、ははっ」
…ばかぁ。
やっぱり話さなきゃよかった。
翔さんとか固まっちゃってるし。
相葉さんはふっつーだし。
潤くんはもう聞いてるから
さらっと受け流してる。
「…俺、そんな趣味ない。
男が男を好きとか、
気持ち悪い。」
俺がその言葉を発した途端、
場の空気が変わった。
…あれ?
どうしたんだろ…?