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二宮side



「…ねぇ、翔さん…？」

「ん？」

「…冬の間は、一緒に帰れる？」

「んー、まあな。
帰れるんじゃね。」

「そっか。…よかった…」


やっぱり嬉しい。

好きな人と帰れるってことは
嬉しいんだ。


ひとりでニヤニヤしてたら
翔さんが、

「今日寄ってく？」

って。


…これはチャンス…？


「おっ、遅い時間だけど…いいの？」

「おーよ。
だってもう冬休みだしさ」

「あ、そ、そうか…」

「どーする？来る？
俺ん家親帰んの遅いから」


親帰るの遅い＝ヤらないか


「っ…///」

「？なに赤くなってんの？」

「ふぇっ！？あ、なんでもないっ…！」


うわぁああ。
もうなんだ。俺の腐れ脳！

「で、結局。来んの？」

「無理っ！無理無理無理！」

「…？なんだよ」

「俺の心臓が…多分持たないっ！」

「…あそ。」


ふぅんって言ってから、
俺の方をみて頬に手を添えた。

「んなっ、ななっ…」

俺が動揺してたら

「またね」

って夕焼けをバッグにして
優しく触れるだけのキスをした。


「…もっかい、」

「ん？」

「もっかい、したい…です」

「俺ん家に来てくれたら
考えよっかな〜？」

「っ！」


楽しそうに笑う翔さんをみて
仕方ないけど。


「行くから！」

って翔さんの背中を押して
翔さん家まで走った。