方位磁石の指す方向。
第8章 scene 7
櫻井side
おかしいと思い、
公園まで全力ダッシュ。
入口のすぐそばに、
二宮はいた。
「…ごめんっ…」
「しょ、しょーさぁん…っ」
「あーもう、泣かないの。
ほら、俺ん家来る?
…今騒がしいけど…。」
「うん、行くっ…」
小さな肩を抱き寄せて、
とんとんと叩いてやる。
そのうち、
涙は止まって二宮は笑顔に戻った。
「…あー、なんつーかさぁ…」
「ん?」
「バイト、すんの?」
「あ、えと…まだわかんない…」
「…できたらさぁ、
しないで欲しいんだわ。」
「な、なんで?」
「…二宮といる時間、
今でも少ないのにこれ以上失くしたら
ほんと我慢できねー…」
二宮の小さな手を優しく握り、
微笑みかける。
そしたら、
ほわん、と頬が色付いて。
「…うん、…ごめんね。」
「謝る必要ないよ?
俺のエゴだしさ…」
でも、って二宮が続ける。
「俺のこと、大切に想ってくれてるって
ことだよね、それ?」
「…あー、うん。
俺お前いなくなったら
本当にどうにかなっちまうよ…」
ちゅ、と頬にキスをしてから、
唇にキスをする。
「…行こっか。」
「ん…」
二宮の小さな手を掴んで、
俺は思った。
…もう大切な人を、
泣かせちゃいけないんだって。
大切な人に負担かけちゃ
いけないんだって。
おかしいと思い、
公園まで全力ダッシュ。
入口のすぐそばに、
二宮はいた。
「…ごめんっ…」
「しょ、しょーさぁん…っ」
「あーもう、泣かないの。
ほら、俺ん家来る?
…今騒がしいけど…。」
「うん、行くっ…」
小さな肩を抱き寄せて、
とんとんと叩いてやる。
そのうち、
涙は止まって二宮は笑顔に戻った。
「…あー、なんつーかさぁ…」
「ん?」
「バイト、すんの?」
「あ、えと…まだわかんない…」
「…できたらさぁ、
しないで欲しいんだわ。」
「な、なんで?」
「…二宮といる時間、
今でも少ないのにこれ以上失くしたら
ほんと我慢できねー…」
二宮の小さな手を優しく握り、
微笑みかける。
そしたら、
ほわん、と頬が色付いて。
「…うん、…ごめんね。」
「謝る必要ないよ?
俺のエゴだしさ…」
でも、って二宮が続ける。
「俺のこと、大切に想ってくれてるって
ことだよね、それ?」
「…あー、うん。
俺お前いなくなったら
本当にどうにかなっちまうよ…」
ちゅ、と頬にキスをしてから、
唇にキスをする。
「…行こっか。」
「ん…」
二宮の小さな手を掴んで、
俺は思った。
…もう大切な人を、
泣かせちゃいけないんだって。
大切な人に負担かけちゃ
いけないんだって。