方位磁石の指す方向。
第9章 scene 8
二宮side
────ん?
あれ、
俺、寝ちゃってた…?
あたりをきょろきょろと見回せば、
一番先に翔さんの頭が
視界に入った。
…寝てる。
そう思って翔さんの頬にキスをしてみた。
一瞬、眉を顰めたけど
すぐにまた戻って。
……寝ててもカッコいいとか、
反則だよ。
スマホを探せばもう5時と表示されていた。
…あちゃー。
結構寝ちゃったな。
「しょーさん、起きてー?」
翔さんの体を揺さぶれば、
んー…って呻き声。
…あ、
髪にホコリついてる。
すっと手を伸ばせば
翔さんの柔らかい髪が手に触れた。
…わ、ふわふわ…。
気持ちいい…
髪の毛でわしゃわしゃ遊ぶけど
まだ起きない翔さん。
むー…。
「ちゅーしちゃうぞ〜?
……なんてね。」
自分で言ってて恥ずかしくなった。
いや、わかってたんだけどさ…。
どうも意識してしまうと
体は正直で顔が熱くなる。
「…いい加減起きないと、
ほんとにしちゃうよ。」
小さな声で、自分だけが聞こえる声で
そう呟いて。
それから翔さんの唇に
優しく自分のを重ねた。
────ん?
あれ、
俺、寝ちゃってた…?
あたりをきょろきょろと見回せば、
一番先に翔さんの頭が
視界に入った。
…寝てる。
そう思って翔さんの頬にキスをしてみた。
一瞬、眉を顰めたけど
すぐにまた戻って。
……寝ててもカッコいいとか、
反則だよ。
スマホを探せばもう5時と表示されていた。
…あちゃー。
結構寝ちゃったな。
「しょーさん、起きてー?」
翔さんの体を揺さぶれば、
んー…って呻き声。
…あ、
髪にホコリついてる。
すっと手を伸ばせば
翔さんの柔らかい髪が手に触れた。
…わ、ふわふわ…。
気持ちいい…
髪の毛でわしゃわしゃ遊ぶけど
まだ起きない翔さん。
むー…。
「ちゅーしちゃうぞ〜?
……なんてね。」
自分で言ってて恥ずかしくなった。
いや、わかってたんだけどさ…。
どうも意識してしまうと
体は正直で顔が熱くなる。
「…いい加減起きないと、
ほんとにしちゃうよ。」
小さな声で、自分だけが聞こえる声で
そう呟いて。
それから翔さんの唇に
優しく自分のを重ねた。