テキストサイズ

方位磁石の指す方向。

第10章 scene 9






なんとか気を紛らわそうと、
傍らにある枕を抱く。

ぎゅ、と力をいれると、
翔さんの手が俺の肩に触れて。

でも、俺のナカに入ってる指は
全然抜かれなくて。

むしろ、めっちゃ動いてる。



『好きだよ。』


突如聞こえたその声に、
びっくりして肩を震わせる。

…ふ、不意打ち……


そのあとは、

ちゅ、

と音がするくらいのキスをされた。


「っはぁ…ぁあっ。」

「…ココ、いい…?」


今までにない快感が巡る。

腰がじわり、と疼く。


「っあ、やっ…翔さんっ…!」

「ん…?」


何食わぬ顔で指を進める翔さん。


…あ、だめだ……


頭が真っ白になって、
中心に熱が集まる。


「やっ、も、だめっ。」

「…かわい。
ね、もうココとろっとろだよ…?」


言うなって言おうとしたけど、
その前に唇を塞がれた。

舌を吸われて、
余計に頭が真っ白になる。


「っは、二宮、気持ちい?」


指をバラバラに動かされて、
圧迫感とか、違和感とか
半端ないけど…

翔さんの顔見ただけで、
もう、俺っ……


「っあ、ああっ。…だめっ…」

「…いいよ、イって…?」

指が抜けて、自身を擦られて
目の前がチカチカする。

「あ、あああっ。」


…どうしよ、俺…

…これ、すっごい、クセになりそう…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ