方位磁石の指す方向。
第12章 scene 11
二宮side
翔さんの綺麗な指で、
俺の涙を掬われた。
…翔さんの香りがする。
優しくて、爽やかな匂い。
思わずくんくんと鼻を動かすと、
翔さんはふわり、と笑い、
もう一回キスをした。
優しくて、優しくて、
とっても心地いいキス。
甘いキスも好きだけど、
個人的には優しいキスの方が好き。
…だって。
「…好きだよ。」
唇が離れたあと、
翔さんは優しい顔して
俺の欲しい言葉を囁いてくれるから。
甘いキスをしたあとは、
お互い無言で、
はにかみながらまたキスを交わす。
…それよりも、俺は、
今みたいに好きだって言って欲しい。
たくさん、たくさん。
本当にたくさん。
「…好きだよ、二宮。」
「……うん、俺も好き…。」
直接顔を見てなんて、
言ってあげない。
だって俺のこと、泣かせたんだもん。
翔さんが強請るまで、
俺は顔を見て言ってなんてあげないよ。
……なんて、性格悪いかな?
翔さんの綺麗な指で、
俺の涙を掬われた。
…翔さんの香りがする。
優しくて、爽やかな匂い。
思わずくんくんと鼻を動かすと、
翔さんはふわり、と笑い、
もう一回キスをした。
優しくて、優しくて、
とっても心地いいキス。
甘いキスも好きだけど、
個人的には優しいキスの方が好き。
…だって。
「…好きだよ。」
唇が離れたあと、
翔さんは優しい顔して
俺の欲しい言葉を囁いてくれるから。
甘いキスをしたあとは、
お互い無言で、
はにかみながらまたキスを交わす。
…それよりも、俺は、
今みたいに好きだって言って欲しい。
たくさん、たくさん。
本当にたくさん。
「…好きだよ、二宮。」
「……うん、俺も好き…。」
直接顔を見てなんて、
言ってあげない。
だって俺のこと、泣かせたんだもん。
翔さんが強請るまで、
俺は顔を見て言ってなんてあげないよ。
……なんて、性格悪いかな?