方位磁石の指す方向。
第12章 scene 11
櫻井side
「…おはよ。」
翌朝、なんだか挙動不審な二宮を
後ろから抱き締めた。
「お、おはよっ」
「具合、どう?」
「へ、平気だよっ、うん、」
俺の一つ一つの行動に、
なんだか不自然な行動をとる二宮。
ひょっとして、
まだ具合が悪いんじゃないか。
なんて考えたけど、そんなことなさそだ。
「翔くん、たくさん食べてね〜」
おばさんがそう言うから、
休日はあまり食べない朝食をとった。
二宮はその間も顔を俯かせて
何かを必死に考えていた。
智くんはまだ夢の中に
いるんじゃないかってくらい、寝惚けてる。
おじさんは休日だっていうのに
仕事だそうだ。
「…智くん、起きなよ」
「ん〜…パンの耳はいらないよぉ〜…」
…なんの夢見てんだか。
堪えきれなくなって笑ったら、
俯いていた二宮も少しだけ笑ってた。
「あ、食器片しておくんで、大丈夫です。」
おばさんに気を遣わせちゃ悪いと思って
普段はしない皿洗いなんかしてみたり。
「お、俺もやるっ…」
…ほら来た。
二宮も来ると思ったんだ。
「…おはよ。」
翌朝、なんだか挙動不審な二宮を
後ろから抱き締めた。
「お、おはよっ」
「具合、どう?」
「へ、平気だよっ、うん、」
俺の一つ一つの行動に、
なんだか不自然な行動をとる二宮。
ひょっとして、
まだ具合が悪いんじゃないか。
なんて考えたけど、そんなことなさそだ。
「翔くん、たくさん食べてね〜」
おばさんがそう言うから、
休日はあまり食べない朝食をとった。
二宮はその間も顔を俯かせて
何かを必死に考えていた。
智くんはまだ夢の中に
いるんじゃないかってくらい、寝惚けてる。
おじさんは休日だっていうのに
仕事だそうだ。
「…智くん、起きなよ」
「ん〜…パンの耳はいらないよぉ〜…」
…なんの夢見てんだか。
堪えきれなくなって笑ったら、
俯いていた二宮も少しだけ笑ってた。
「あ、食器片しておくんで、大丈夫です。」
おばさんに気を遣わせちゃ悪いと思って
普段はしない皿洗いなんかしてみたり。
「お、俺もやるっ…」
…ほら来た。
二宮も来ると思ったんだ。