方位磁石の指す方向。
第12章 scene 11
二宮side
二宮、だなんて言わないでよ。
俺、翔さんには和也って呼ばれたい。
恥ずかしいし、擽ったいけど、
そう呼ばれると胸が熱くなるんだ。
「…ふたりでいるときは、
翔さんじゃなくて翔って呼びたい…」
だって俺、翔さんの“特別”になりたい。
もっと恋人らしいこといっぱいして、
今より距離を縮めたい。
まだまだ、できることはたくさんあるもん。
恋人としてだって、
友達としてだって。
翔さんと一緒にできることは
今のうちに全部やりたいよ。
翔さんの“特別”になれるんだったら
なんでもするよ。
「だから、さ、
翔もふたりのときは和也って呼んでよ。」
ねぇ、お願い。
一方通行なんて嫌だよ。
「…わかった、和也。
慣れねぇし間違えるかもだけど。」
「やだ。間違えたら怒る。」
「じゃあ間違えないようにするわ。」
「当たり前でしょ。」
…ねぇ、翔さん。
俺、翔さんの“特別”になれてるかな?
二宮、だなんて言わないでよ。
俺、翔さんには和也って呼ばれたい。
恥ずかしいし、擽ったいけど、
そう呼ばれると胸が熱くなるんだ。
「…ふたりでいるときは、
翔さんじゃなくて翔って呼びたい…」
だって俺、翔さんの“特別”になりたい。
もっと恋人らしいこといっぱいして、
今より距離を縮めたい。
まだまだ、できることはたくさんあるもん。
恋人としてだって、
友達としてだって。
翔さんと一緒にできることは
今のうちに全部やりたいよ。
翔さんの“特別”になれるんだったら
なんでもするよ。
「だから、さ、
翔もふたりのときは和也って呼んでよ。」
ねぇ、お願い。
一方通行なんて嫌だよ。
「…わかった、和也。
慣れねぇし間違えるかもだけど。」
「やだ。間違えたら怒る。」
「じゃあ間違えないようにするわ。」
「当たり前でしょ。」
…ねぇ、翔さん。
俺、翔さんの“特別”になれてるかな?