方位磁石の指す方向。
第13章 scene 12
櫻井side
「…本当に、いい?」
二宮を押し倒してから、
気になって聞いた。
そしたら二宮は真っ赤になって、
「俺がシたいから…」
って。
可愛すぎんだろ。
「…じゃあ、お構いなく。」
「っん、」
首筋にキスを落として、
丁寧にワイシャツのボタンを外す。
露わになった白い肌と突起。
夏なのに、日焼けなんてしていない。
「っぁ、んんっ、」
「…声、我慢しなくて良いから…」
素肌は、これ以上にないほど
柔らかくて滑らかで。
お腹にキスを落とせば、
擽ったそうに少し笑う。
その顔が可愛くて、余計に襲いたくなる。
「…ふっ、ぅん、」
未だに声を抑えようとする二宮。
そうやって快感を逃そうとしてる姿も
堪らなく好きだけども。
…どちらかと言うと、
もうちょっと乱れて欲しい。
…なんて、変態?
「…二宮、声…」
「あっ、ごめ…なさ、」
「謝んなくていいよ。」
ズボンを下ろして
布越しにソレに触れた。
熱く滾るソレはびくびくと動いている。
「っね、しょ、だめっ…」
「なんで?いいよ。イっちゃっても」
「や、やだっ。いっしょが、いいっ」
そんな顔で言われたら…
いじめたくなる。