方位磁石の指す方向。
第3章 scene 3
二宮side
「あっ、二宮!
どこ行ってたんだよ!」
「…ふふ、秘密だよ」
相川と潤くんに向けて、
いつもより明るい笑顔を見せた。
「ぐぬぬ…
二宮、頼む!教えてくれよ!」
「やーだよー」
だってこれは、
俺と翔さんだけの秘密。
潤くんとか智、
相葉さんには、
気付かれるだろうけど。
他の人たちには
言えない秘密だから。
「だーめ。
どうしてもダメ!」
「ちくしょうっ!」
潤くんが相川を追い返して
俺に小さな声でこういった
「翔さんが絡んでるでしょ?」
って。
なんでもお見通しなんだね。
潤くんは。すごいや。
「…うん。そうだよ。
ふふ、今幸せ」
「つーことは、
残ったのは俺かぁ…」
「ふふ、そうだね。頑張れ。」
翔さんは気付いてないかも
しれないけど、相葉さんと
智はもう付き合ってて。
てか、家に相葉さんだけを
呼ぶ時点でおかしいし?
…潤くんは、
相川にしたら?
なんて、言おうものなら
潤くんが怒る。
それは嫌だからね。
相川と潤くん、
いいコンビだとは
思うんだけどなぁ…
あ、でも、潤くんには
釣り合わないなぁ
もーちょっと相川の
背が高けりゃよかったのに。
「あ、次国語じゃん。」
「和、ルーズリーフなら
あるよ?」
「あっマジ?
1枚くれる?」
「あぁ、いいよ。」
国語かぁ。
ノート忘れてた。
だって、この前は
自習だったし。
家に持ち帰ったから。
「…はい。じゃあ、
今日の授業はここまで。」
先生が出ていったあと、
また相川が寄ってきた。
「二宮!お前呼ばれてるぞ!
2年の…先輩に。
お前なんかしたのか?」
…翔さんかな、って思ったのに。
「…なんだ、相葉さんか。」
「俺じゃ悪いのかっ!」
ぷんぷん怒ってる
相葉さんが俺に向かって、
「エプロン持ってない?」
って聞いてきた。
「は?
なんでエプロン?」
「次調理実習なんだよ~っ
和くんのならギリ入るかなって…」
「潤く~ん、エプロン持ってる?」
「うん、あるよ?」
って、潤くんが持ってきてくれた。
「松本くん、ありがとう!」
「いえ!
先輩のためなら
全然オッケーっすよ!」
…先輩のためなら、か。
俺、相葉さんには
優しくする気ねえや。
「あっ、二宮!
どこ行ってたんだよ!」
「…ふふ、秘密だよ」
相川と潤くんに向けて、
いつもより明るい笑顔を見せた。
「ぐぬぬ…
二宮、頼む!教えてくれよ!」
「やーだよー」
だってこれは、
俺と翔さんだけの秘密。
潤くんとか智、
相葉さんには、
気付かれるだろうけど。
他の人たちには
言えない秘密だから。
「だーめ。
どうしてもダメ!」
「ちくしょうっ!」
潤くんが相川を追い返して
俺に小さな声でこういった
「翔さんが絡んでるでしょ?」
って。
なんでもお見通しなんだね。
潤くんは。すごいや。
「…うん。そうだよ。
ふふ、今幸せ」
「つーことは、
残ったのは俺かぁ…」
「ふふ、そうだね。頑張れ。」
翔さんは気付いてないかも
しれないけど、相葉さんと
智はもう付き合ってて。
てか、家に相葉さんだけを
呼ぶ時点でおかしいし?
…潤くんは、
相川にしたら?
なんて、言おうものなら
潤くんが怒る。
それは嫌だからね。
相川と潤くん、
いいコンビだとは
思うんだけどなぁ…
あ、でも、潤くんには
釣り合わないなぁ
もーちょっと相川の
背が高けりゃよかったのに。
「あ、次国語じゃん。」
「和、ルーズリーフなら
あるよ?」
「あっマジ?
1枚くれる?」
「あぁ、いいよ。」
国語かぁ。
ノート忘れてた。
だって、この前は
自習だったし。
家に持ち帰ったから。
「…はい。じゃあ、
今日の授業はここまで。」
先生が出ていったあと、
また相川が寄ってきた。
「二宮!お前呼ばれてるぞ!
2年の…先輩に。
お前なんかしたのか?」
…翔さんかな、って思ったのに。
「…なんだ、相葉さんか。」
「俺じゃ悪いのかっ!」
ぷんぷん怒ってる
相葉さんが俺に向かって、
「エプロン持ってない?」
って聞いてきた。
「は?
なんでエプロン?」
「次調理実習なんだよ~っ
和くんのならギリ入るかなって…」
「潤く~ん、エプロン持ってる?」
「うん、あるよ?」
って、潤くんが持ってきてくれた。
「松本くん、ありがとう!」
「いえ!
先輩のためなら
全然オッケーっすよ!」
…先輩のためなら、か。
俺、相葉さんには
優しくする気ねえや。