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花音学園水泳部

第9章 ~合宿前日と迎える当日~

「これが、今から乗る船だよ」

波風先生が指さす方向を見ると、1つの少し大きな船があった。

◇船の中◇

「うぅっ…うっぷ…。」

き、気持ち悪い…うっ…。

「夏海さん、大丈夫っすか?」

船酔い中の僕を、心配してくれる好文君。

「酔い止めの薬を忘れるとは、一生の不覚だよ…。」

船に乗り、中の椅子に座って出発して数十分が経った頃。

僕は、船の揺れにより酔ってしまう。

しかも、去年は忘れなかったのに今年は、酔い止めの薬を忘れてしまったのだ。

船酔い中の僕を心配した好文君から、膝枕の提案が出たので御好意に甘えた。

だから現在、好文君の膝の上に頭を置いて、横になっている状態。

「なっちゃん、大丈夫かよ?」

「かなり辛そうだね」

僕と好文君の迎えの椅子に座っている、照明君と光輝君も心配してくれていた。

「僕、ちょっと操縦者の人のとこに行って、スピードを少し下げてもらえるか聞いて来るよ」

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