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おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)

第2章 衝撃のショッピング・デート


 坂内部長と初エッチをして、お付き合いをする事になってから初めての休日。部長からデートのお誘いを受けた。男の人と付き合うのも、デートをするのも初めてで、前の日は軽くパニックだったけれど、何とか待ち合わせの時間に遅れる事なく、到着出来た。

 待ち合わせの場所に行って見ると、部長は既に着いていて。喫煙所のベンチに座って紫煙をくゆらしていた。長い指が煙草を挟み、口元へと寄せられる。手で口元を覆う様にして煙草を咥えると、部長は煙を深く吸い込んだ。そして周りに気を使う様に、斜め下を向くとふーっと煙を吐き出す。

 たったそれだけの事なのに、アタシの目は部長に釘付け。暫くは声を掛けるのも忘れ、大人なその雰囲気に見惚れていた。部長は煙草を吸い終わると、灰皿に火種を押し付け、ポトンと中に落とす。そして、こちらを向くとニコッと笑って近付いてきた。

 「ゴメンね。休みなのに、人の多いところまで来て貰っちゃって……」

 そう言うと部長はさりげなくアタシの手を取る。

 「いいえ。それより、お待たせしてすみません」

 アタシがそう言うと、部長は「大丈夫だよ。五分くらい前に着いたばかりだから」と言って、またニコやかに笑った。部長がアタシの手を握り直し、指を絡める様にして繋ぐと、アタシの胸はちょっとドキっと跳ねた。この前、この指であちこち触られた事を思い出して。

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